子供への罰の話
2013-03-13


子供への虐待が社会問題化し、警察や児童相談所への通報が一般化しつつある昨今にあって、子供への罰の与え方は極めて難しくなってきています。また、褒めて育てる事が奨励され、体罰は行わない事が望ましい状況となっています。
とはいえ、良い事をした時に褒める事については問題ないですが、悪い事をした時に罰を与えないわけにもいかない状況は多々存在する事と思います。
どのように、子供に罰を与えるのかについて記載してみたいと思います。

・行なってはならない罰
以下は一般的な項目ですが、子供自身が苦痛を感じるものは全て含まれる場合がありますので、一概に定義する事は困難であり、これらは一般論として捉えて下さい。

◆身体に対する侵害を内容とする行為(殴る・蹴る等)
◆肉体的苦痛を与えるような行為(正座・直立等・特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)
◆心理的外傷を与える言動(恫喝、無視、拒否、自尊心を踏みにじる行為等)
◆性的な侵害行為
◆幼児や低年齢児童の養育を著しく怠る
◆財産を不当に処分したり侵奪したりして、経済的な境遇の面で苦痛を与える
・罰を与える年齢
少なくとも、言葉も通じない乳幼児の頃から罰を与える事は無意味です。なぜ罰を受けなければいけないのかを理解する能力がなければ、それは単なる虐待となってしまいます。児童の発達については研究段階であり、個体差も大きいため一概に決められませんが、規定とそれに違反した場合の罰を理解できるのであれば、何歳から実施しても構わないと思います。

・罰の与え方
あらかじめ、明確な規定(良い子にしていたら等、曖昧なものは規定と言えません)とそれに違反した場合の罰を申し合わせておく必要があります。逆に述べるならば、ある日突然これまで規定されていなかった罰が加えられる事があってはならないという事です。気分や機嫌、環境によって(あらかじめ成長や状況に応じて、規定や罰を増減する場合は除きます)、規定や罰が増えたり変わったりする事は、子供の不信を招き規律を軽んじるようになってしまいます。親も人間であり完全ではなく、間違いを犯す事がある事も説明しましょう。そして、間違いがわかった時点で、率直に子供に謝罪する事も極めて大切です。意外とわかっていない親も多いようですが、

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